
実は子どもの頃から好きで、15年くらい前に初めてチケット入手したものの当日体調崩して聴けなかったので、今回本当に嬉しかった。
1階席の真ん中から目をガン開きして、ウルトラマンでもスーパーマンでもなく、ツィメルマンの登場を待つ。
舞台袖から白髪のダンディなツィメルマンが登場した瞬間、思わず痛めた左手のことを忘れ目一杯の拍手で迎える。
鍵盤の蓋を開け、演奏が始まった瞬間、静まりかえったコンサートホールにあたたかい音が広がる。
若かりし頃の精密な演奏とはまた違い(良い意味で)、全てを包み込んでくれるような優しい音であり、時には情熱的に。ピアノ一台でこんなに多彩な色が出せるのかと、もううっとりでした。
後半にラフマニノフのプレリュードが始まった瞬間、気付いたら涙が。。。
これ以上はネタバレになるので、ここまでにします。
死ぬまでに生で聴いてみたいピアニストの一人だったので、夢が一つ叶いました。
来年死ぬかもしれない、もしかしたら明日かもしれない。
死ぬ予定は全くないですが、一日一日を大切に生きたい。