調律で終わらない調律師みきあつしのピアノ工房

お客様の声

山口県防府市 K様/ウェンドル&ラング AG-151

今まで、アップライトを含め計4台のピアノを購入し、さまざまな調律師さんに調律してもらってきました。

これまでは調律に多少思うことがあっても「こんなものか」と思っていましたし、調律後には「狂っていた音が直ったな」くらいにしか感じたことはありませんでした。

でも、現行のピアノを購入し、三木さんに調律をしてもらうようになってから、調律が待ち遠しく感じるようになりました。

三木さんが調律したピアノは、スケートリンクのように滑らかで、静謐さすら覚えます。

日々使用しているピアノなので、普段は調子が悪くなってきた事を感じにくいのですが、三木さんの調律後にピアノを弾くと「やっぱり少し調子が思わしくなかったんだ」と気づきます。

調律後のピアノを弾くと、まるで枯山水の砂利がきれいに均されたような、クリーニングした後の眼鏡をかけたような、汚れのない鏡を見たような、そんな感じがします。

良く、鍵盤に指が吸い付くようなと言われますが、本当に鍵盤が何の迷いも無くスッと沈み、かけた力がそのまま音にダイレクトに反映されるような弾き心地です。

ピアノは、機械というよりは、不均一な天然素材を多く使用した江戸時代のからくり仕掛けと言った方が良いくらい、日々変化するものだと思います。

そのからくり仕掛けを多い時は毎日何万回も作動させるのですから、瞬く間に調整が狂います。

そして半年や一年が経てば、何千ものからくり作動部が消耗します。

ですが、一般の調律師さんの普通の調律では、その部分は手つかずのまま、ただ音を合わせて終わりです。

以前使っていた中古のアップライトピアノは、アクションのピンが調整されておらず、一か月に一音くらいの感じで音が出なくなる鍵盤が出ていました。

その度に調律師さんを呼ぶのも大変なので、一度、ピンの具合を全部チェックしてもらえないか?と当時の調律師さんにお願いしたのですが、返答は「会社の規定で鍵盤一つあたりチェック料金500円がかかります。88鍵盤すべてだと結構な金額になるので、壊れた所だけ直す方が得です」でした。

三木さんの調律料金は、世間一般からみれば少し高いように思われるかもしれませんが、この事を考えると、逆に非常に良心的な料金であるのがわかります。

なにせ三木さんは、ピンだけではなくて、ありとあらゆる部分をチェックしてくれるんですから。

それでも、一回の調律で下手すると万を超える部品などを全部チェックするのは不可能ですから、三木さんだけじゃなく自分自身のチェックも必要です。

普段気になるところなどをメモしておいたり、半年に一回の調律の時に伝えたりして、お互いに協力しながらピアノを維持しています。

我が家のピアノは、世間で言うところの廉価なピアノですが、ピアノは、ピアノの値段そのものよりも、買った後の維持調整が何よりも重要なのだと、三木さんに調律をお願いするようになってから実感しています。

実感しすぎて、我が家以外のピアノを弾くと、高確率で調整が荒く弾き心地が悪く(今のところ100%)、思うようにピアノが弾けず、困ってしまいます。

発表会とかのホールのピアノですら、我が家のピアノの方が弾き心地が良いと思うくらいなんですから。

三木さんに調律をお願いすることのデメリットは、逆を言えばこれくらいですw

わざわざ遠方から来て頂いてるので申し訳無いのですが、これからもずっと、調律をよろしくおねがいします。